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「「小瀬には魔物が住んでいる」−。相手チームの選手、監督が、よく口にした言葉だ。試合中に声を出し続ける「ウルトラス」の数は、けっして多くはない。だが、チームが攻勢に出たとたん、メーンやバック席の観客も一体となって、自然発生的に手拍子、歓声をあげる。その迫力は「欧州的なスタジアム」として恐れられた。」 小瀬の特徴を良くつかんだ記事になっていると思う。小瀬の応援は、浦和のようによく統制された、相手チームにとって圧迫感のある応援とは言えない。ピッチで繰り広げられる戦いに素直に反応した応援となっている。それが小瀬の応援の強さであり、弱さであると思う。 というのは、どうしてもスタジアム全体での応援が、選手に引っ張られるかたちとなるため、選手に元気がないとスタンドも元気がない。しかし、ひとたび選手に火がつくとスタンドにも火がつき、統制の利かない途方もないざわめき、歓声、雄叫びとしてぐるぐるとスタジアムを駆け巡る。その力に選手が背中を押され、その選手の姿勢がまたスタンドを押す。そしてそれはクルバによってもたらされるコスモスではなく、カオス。それが小瀬の力なのだろう。 そして、それはJ1にあがってからのものではなく、J2時代も見られた傾向だと思う。2003年あたりから、選手たちは「小瀬では負ける気がしない」とよくコメントしていた。J1昇格後、小瀬で強い甲府とよく言われたが、J2時代も強かったのである。 さて、この小瀬の力を引き出すには、まず選手の頑張りが必要になってしまうのだが、選手のパフォーマンスが十分にスタンドを巻き込めない場合は、スタンドが選手の火付け役になるほかない。と思いつつ、少しでも力になれればとゴール裏に合わせてバックスタンドで手拍子し、エールを送っている。 秋本君と安間氏にFC東京からラブコールが届いているようだ。結果的に絶望的な戦いが続いた終盤戦だが、ひとり気を吐いていたのは秋本だったと思う。攻撃陣に息切れがみられた甲府にあって、CBながら3得点と終盤戦のチーム得点王だったかと思う。 これはあくまで想像だが、FC東京は前々から秋本と接触していたのだろうか。そしてそれが秋本の積極的な姿勢につながったていたのだろうか。こんなことを考えるのは下司の勘ぐりなのでやめておこう。 |
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